【玉虎堂×トラスト】~新潟老舗のモノづくり現場を応援!ともに創る「製造工程内在庫管理システムコラボプロジェクト」~スタート編

トラストでは、当社のDXサービス「金のタネ」の稼働以降、中堅・中小企業の抱える課題に取り組んできましたが、このたび、新潟の老舗製造業である、株式会社玉虎堂製作所様(以下、玉虎堂様)と「ともに創り、発信する!」をテーマに、2024年11月から新プロジェクト「製造工程内在庫管理システムコラボプロジェクト」を立ち上げ、始動しました!

今回はスタート編として、チームメンバーのA.M(入社2年目)より、本プロジェクトの概要を中心にご紹介いたします!

~CONTENTS~

  1. 「製造工程内在庫管理システムコラボプロジェクト」とは?
  2. 玉虎堂様について
  3. 玉虎堂様の現状と課題
  4. トラストの提案
  5. まとめ
  6. おまけ~工場見学の様子~

1.「製造工程内在庫管理システムコラボプロジェクト」とは?

このプロジェクトは、創業105年を迎える老舗企業玉虎堂様と、来年2025年に創業25周年を迎えるトラストが、玉虎堂様が抱える現場の課題解決を一緒に取り組むプロジェクトです。私たちトラストの若手社員がチームの中心となり、プロジェクトに参加、お客様の課題のヒアリングを重ね、きめこまやかなコミュニケーションを通じ、「製造工程内在庫管理システム」の開発と活用をご提案。そして、その運用を通じ、棚卸作業の効率化や在庫ロスの軽減を目指します。 長年の経験の積み重ねから生まれた玉虎堂様の製造工程内の在庫管理の複雑さと効率化の必要性から、このプロジェクトが立ち上がりました。

プロジェクトの開始にあたり、トラストメンバーも何度か会社に伺い、玉虎堂様から現場の課題を直接伺い、工場内も細かく見学させていただき、現状を確認しました。その中で、「もっと楽に棚卸ができないか?もっと現場で働く人が楽にならないか。なんとかお役に立ちたい!!」という強い思いがチーム全員に芽生え、最適な解決策を探求、今回のコラボプロジェクトの提案となりました。

今回のプロジェクトは、玉虎堂様にとってお役に立つ解決策を見つけるだけでなく、
地域の中堅・中小企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)に挑戦するきっかけをつくるチャンスでもあると考えています。そして、トラストの自社サービス「金のタネ」を活用し、ITを駆使した効率化や課題解決が可能であることを、本プロジェクトのプロセスを含め積極的に発信し、日本全体が抱える高齢化や人手不足といった企業共通の課題の解決にも役立ちたいと考えます。
さらに、トラスト自身も新潟の基幹産業であるモノづくりを支え、地域経済に貢献する新たな挑戦になるように取り組んでまいります。

このコラボプロジェクトが目指すゴールは、私たちトラストと玉虎堂様が共に成長し、さらなる未来を切り拓いていくことです。

2.玉虎堂様について

玉虎堂様は、1919年(大正8年)創立の老舗企業で、ステンレス製の高品質な厨房用品を製造しています。飲食業界や家庭向けの多様な商品を展開しており、燕市の「ものづくり」文化を支える存在です。長年愛されているプロ仕様のキッチンツールであるレードル(おたま)や急須、鍋など日々の食卓を豊かにする様々なアイテムを取り扱っています。

 <会社概要>※ホームページより
 会社名 株式会社 玉虎堂製作所
 ブランド名 MARUTAMA
 代表取締役社長 柄沢 マリア 様
 所在地 〒959-1234
新潟県燕市南4丁目8番5号
 創立 1919年(大正8年)5月
 資本金 1,800万円
 従業員数 31名(2019年9月末現在)
 事業内容 ステンレス製 厨房用品製造・販売
 ホームページ https://www.marutama1919.com/

3.玉虎堂様の現状と課題

玉虎堂様では、長年にわたり高品質な製造を支える一方で、多品種の製品と複雑な仕掛かり状態を抱える製造工程内の在庫状況を、リアルタイムにかつ正確に把握することが困難になっています。その結果、次の課題に直面されています。

  1. 在庫状況の把握が困難
    多品種の製品と複雑な仕掛品を抱える中、製造工程内の在庫状況を正確に把握するのが難しい現場が何か所もありました。このような実状が、業務のさらなる効率化を検討するきっかけとなりました。
  2. 手作業管理の限界
    原材料、半製品、製品は棚やコンテナにラベルを貼り区分けされていますが、それらのモノの移動は紙や黒板に手書きで記録しており、日々変化する在庫状況を把握するのが非常に難しい状況です。
  3. 市販ソフトの適用が困難
    一般的なパッケージソフトでは紙の記録を事務員が手入力することが前提のため、製品数が多い玉虎堂様の業務には適合せず、その対応に苦慮されていました。

4.トラストの提案

玉虎堂様の在庫管理課題を解決するために、トラストは自社のDXサービス「金のタネ」から、「デジタル倉庫による効率化のタネの活用をご提案しました!このサービスは、製造現場の在庫管理をデジタル化し、業務効率を飛躍的に向上させることを目的として開発されたものです。

「デジタル倉庫による効率化のタネ」の特長

モバイルアプリによる在庫情報のデジタル化
紙や黒板に手書きしていた在庫情報を、スマートフォンアプリを使ったデジタル登録に置き換えます。これにより、情報をリアルタイムで共有・更新することが可能になります。

自動入力機能の充実
スマートフォン内蔵カメラを活用し、QRコードやバーコードをスキャンしてID情報を自動取得。手入力を最小限に抑え、現場の負担を軽減します。

柔軟なカスタマイズ対応
玉虎堂様の業務フローに最適化するため、UIデザイン、登録項目、ダッシュボードの表示形式などを柔軟にカスタマイズ。市販パッケージでは対応できなかった業務課題を解決します。

さらに、玉虎堂様の「作業者ごとの記録も行いたい」というご要望に応え、作業者が名札のバーコードをスキャンする仕組みを導入。在庫の移動履歴を追跡できるようにし、加工などで一時的に移動した場合でも正確に在庫状態を把握できるように提案しました。

トラストは、単に汎用性ある既存のツールを提案するだけでなく、お客様の現場も訪問し、丁寧なヒアリングを重ね、環境や業務の詳細を深く理解した上で、コミュニケーションをとりながら、玉虎堂様にとって最適な解決策をご提案しました。

ご提案にあたっての懸念点

今回のプロジェクト開始にあたって、システムを導入するうえで、以下のような懸念声もいただきました。

ITがよくわからない・・・
ITに慣れていない現場でも安心してご利用いただけるよう、トラストでは導入から運用まで丁寧にサポートすること、アプリ画面などは現場で働く方々の声をもとにした直感的でわかりやすいデザインを採用している点をお伝えしました。

費用面が心配・・・
具体的なイメージがつかず、コスト面での負担を懸念される声も多くありました。
トラストでは、クラウドを利用することで初期費用を抑え、運用コストもリーズナブルに設定していること、使用した分だけ料金が発生する従量課金制を採用することで、無駄な費用を削減できることもお伝えし、ご理解をいただき、プロジェクトの開始となりました。

5.まとめ

玉虎堂様の課題解決に携わることで、私たちトラストもまた、新潟のモノづくり産業に貢献するための経験を少しずつ積み重ねています。(まだまだこれからですが!)このプロジェクトを通じて、新たな成長のきっかけをいただけたこと、玉虎堂様に心から感謝しております。一緒に未来を切り拓くパートナーとして、玉虎堂様の課題解決にチーム一丸となり、全力で取り組んでまいります。
本プロジェクトについては取り組みの様子や成果について、このトラストノート内でお届けする予定です。どうぞ最後までよろしくお願いいたします!

6.おまけ~工場見学の様子~

11月下旬に、若手プロジェクトメンバーにて玉虎堂様の工場見学させていただきました。
その際の様子を少しだけお見せいたします!

工場長の横山様より、工場隅々までご案内、ご丁寧にご説明いただきました。
新入社員のM.I(技術担当)も熱心にヒアリング、見学させていただきました!

レードル(おたま)の製造工程です。
こんなにもたくさん工程があるのだと驚きました!

研磨の様子です。
一つ一つ丁寧に磨かれています!光沢感が眩しいです✨

以上、工場見学の様子を写真でご紹介しました。今回、このように歴史のある工場を拝見したのは初めてで驚くことばかりでした。工場内では、1枚の無機質な鉄板が、切断、曲げ、研磨などを経て、最終的に高品質な製品へと仕上がる過程を直接確認することができました。モノづくりの街である燕三条が誇る技術力を肌で感じ、その一端に触れることができたことに感謝しています。
それでは、次回の更新もお楽しみに!